【読書】子どもにかけるお金の本
子育てにはお金をどのようにかけるべきか?
子育てにはお金がかかると一般には言われているが、”かかる”というのはいささか受動的ではなかろうか。節約しようと思えばお金を掛けずに子どもを育てることはできるし、また、掛けようと思えば幾らでも掛けられる。
まずはケーススタディが必要だろうということで、図書館から本を借りてきた
『子供にかけるお金の本~びっくりするほど教育費がかかる!』
「かけるなのかかかるななのか、どっちだよ」
と突っ込みたくなったが、やはり、どっちもあり得るのだろう。
この本の特徴
この本は6人のママFPが”子どもにかけるお金を考える会”なる会を2003年に結成し、その成果として書かれた本である。
特徴としてはコラムの充実度を上げたい、6人のFPが書いているだけあってケーススタディとしては興味深い。
特にリーダー格の畠中雅子さんが書いているコラム(P55とP180)はお金を持っている家庭のパワープレイぶりを垣間見ることができた。3人の子どもに対して合計で約3,540万円の教育資金を保険で用意している。ピークの時には毎月20万円を保険料として払っていたり、塾代に月20万円を掛けたこともあるそうだ。
しかし妻には不評だった
読むかなと思って妻にも渡したが、コラムしか読まなかった。
雑多な感じが否めないので家計管理していない妻に読ませても実感がわかなかったのだろう。
学んだこと
お金を掛ける方のケースとしては畠中さんが数字としてあげている
中学校300万円、高校300万円、大学500万円
合計1,100万円の教育資金準備ができれば万全だなと思った。
考えたこと
ゴールというか成功条件が何かによって、話は変ってくるなと思った。
”子どもに行きたい学校ができたときにお金で応えてあげられるのが成功条件”
というのであれば、1000万以上の教育資金準備は必要となる。
また”家計を破綻させないのが成功条件”
というのであれば、家計の状況を分析した上で無理のない教育資金の貯め方や使い方を行えるのがゴールになる。
ファイナンシャルプランナーに求められる一番重要なことは家計を破綻させないことだと思うので、まぁ、多分そう言うことなんだと思う。
更に、”子どもを社会に送り出す”という成功条件や”子どもを社会的に成功させる”という成功条件も想定できる。
お金だけの問題ではないが、お金があった方がとれる選択肢は増やせる。